その男は、想像と全然違って、 凄く、綺麗な顔をしていた。 「レイ、こいつが華奈だ。」 レイ。 「ああ、あんたが噂の。」 「噂?」 「ああ、輝が可愛がってる、って言う女。」 ふーん、でも可愛がられてる覚えはない。 世話にはなってるけど。 「で、今日は何しに来た。」 「こいつの服やって欲しい。」 「この女のか?」 「ああ。」 「ふーん。」 レイ、という男はあたしを下から上まで舐め回すように見た。 感じ悪い奴。