Treasure!

女だった。

長い黒髪、裾の短い白のタンクトップ、黒革のホットパンツ。

足元には大きなずだ袋を置いている。

そして背中に背負っているのは、マチェット(柄部分よりも刃先の幅が広く、重心が刃先に移るように作られていて、その重量を利用して対象物を叩き切る用途に適した鉈の一種)。

肩越しに時折見える、まだあどけない表情とは不釣り合いな、見た目にも凶悪な得物だった。

…ここらでは見ない顔だ。

余所者か…?

俺はその女の背中をじっと見つめていた。