ティアは溜息をつく。

「無事でよかったわ。ガラガラヘビの猛毒にやられたら、もう手の施しようがなかったもの…怪我もなさそうだし」

そう言って彼女は俺に手を差し伸べた。

「一つだけ約束して。私の指示にだけは従って。偉ぶるつもりはないけれど、ことトレジャーハンターの知識と経験に関しては、私の方が君より上なの。命令してるんじゃなくて、君の安全を守る為なの」

「…わかった」

俺は素直に頷き、ティアの手を取った。