怒っている。

ティアの表情は怒りに満ちていた。

「君のやった事は全てのトレジャーハンターへの侮辱よ!」

彼女は怒鳴った。

…確かにそうだ。

経験と知識の豊富な一流のハンターであるティアの忠告を無視して、素人の俺が一人で出歩き、危うく巨大爬虫類に食われかけた。

冒険の旅の先駆者であるティアへの侮辱。

そう言われてしまえば反論の余地すらない。

「すまない…浮かれてた」

ジンジンする頬よりも、ティアの言葉の方が痛かった。