Treasure!

鈍い音が周囲に響いた。

血を噴き出し、長い体をくねらせ、のたうち、ガラガラヘビが悶絶する。

しかし、それも短い時間の事。

やがてガラガラヘビはゆっくりと動きを止め、その巨体を荒野に横たえた。

…ヘナヘナと、俺はその場に座り込む。

助かった。

安堵の溜息を漏らす。

ティアが気づいてくれなかったら、俺はこの場で大蛇の餌食になっていたに違いない。

「コウ!」

ティアはそんな俺に駆け寄ってきて。

「!!!」

強烈な平手打ちをお見舞いしてくれた。