木陰に置いておいた、拳法着の上着を手に取り、羽織る。

それから、古びた書物。

…人間の時代に書かれたという、体術の指南書。

中国拳法といわれる体術なんだそうだ。

この指南書自体が、『古代遺産』という人間の時代の貴重な発掘品として価値がある。

その指南書を手に取り、俺は歩き出した。

朝の修練も終えたし、村に戻って朝食にしよう。