食堂を出て、俺とティアは肩を並べて歩く。

「覚悟はいい?この村から出た瞬間、危険の連続よ?」

脅かすようにティアが言うけど、もう俺の耳には届いていない。

胸躍るような冒険の前に、そんな脅し文句は通用しない。

「『馬の耳に念仏』ね」

「ん?何だそれ」

「古代の人間が使ってた言葉。『コトワザ』っていう古代言語よ」

ティアが苦笑いした。

「そんな難しい話はいいよ!」

たまらず俺は、村の外へと駆け出す!