「OK、わかったわ」

苦笑いして、ティアも足元のずだ袋を手にする。

俺はもう待ちきれずに食堂の出口に立っていた。

そこへ。

「コウ!」

また、食堂の主人が何かを投げつけてくる!

咄嗟に受け止めたそれは。

「……」

袋に詰め込まれた、保存食だった。

傷みにくく、長持ちする食料。

とりあえず三日分くらいはありそうだった。

「…有り難う…」

礼を言う俺に。

「食堂でメシ食わないならとっとと行きな…元気でやれよ」

背中を向けた主人は不機嫌そうに言った。