Treasure!

ゴツゴツした岩場が続き、決して歩きやすい場所ではない。

起伏に富んでいて、密林を歩き続けた俺には少々堪える地形だ。

それでも足場を確認しながら奥へと向かう。

時折響く、天井からの水滴の音。

こんな場所にローチは潜んでいたのか。

成程、ここならばネオニコチノイドも浸透しない訳だ。

知能が低いと言われながらも、案外と知恵の回るローチ達に感心してしまう。

滑りやすい登り坂を、四つん這いになって登り切る。

と…「!」

目前に、石柱が聳え立っていた。

風や水によって、何千年、何億年という長い時間をかけて削られ、築き上げられた天然の石柱。

その石柱に、人影が見えた。

「ティ…」

その人影に、思わず声を上げる。

「ティア!!」