Treasure!

そして当然というか、予想通り。

「…やっぱりな」

101階に辿り着いた所で、俺は拳を握り締め、ティアはグルカナイフを構えた。

…俺達の目的地は決まっている。

ならば先回りして待ち伏せしようと考えるのが普通。

敵もまた然り。

一匹のローチが、101階で俺達が辿り着くのを待ち構えていた。

片手に、鞘に納められた刀を携えている。

強奪された古代遺産最後の一つ、銘刀・菊一文字則宗。

ティアが言うには、ソーシ・オキタとかいう古代の剣士の愛刀なのだそうだ。

そして。

「見ろよティア、あいつの顔…」

「ええ、凄い傷…」

目の前に立つローチの顔には、過去の戦闘で付けられたものなのか、左斜めに大きく横切る斬り傷のような痕が残っていた。