俺が技を解くと、女はマチェットを鞘に納めた。

「私はティア・ハートロック。世界中を渡り歩いてるトレジャーハンターよ。ちゃんと帝都発行のライセンスだって持っているんだから。ほら」

そう言って豊満な胸の谷間からライセンスを取り出すティア。

どこに隠してるんだか…。

「す…すまない…てっきりいつもの三流ハンターが遺跡荒らしに来たと思って…」

危うく無実の女を痛めつける所だった。

その事を詫びると。

「理解してもらえたならいいわ。私も古代遺産を習得しているエイプなんて初めて見たしね」

そう言って。



彼女は尻から伸びた長い『尾』を機嫌よさそうに揺らして見せた。