Treasure!

本当に武器を扱うという知能を持ち合わせていないのか。

そう思えるほどに、ローチのナイフ捌きは巧みだった。

ティアだって刃物の扱いは熟練しているだろうが、それでもローチのナイフを回避するのは紙一重の様子だった。

もう少し回避が遅れれば、ローチのナイフが彼女の肌に傷を付けているかもしれない。

「このっ!」

攻撃の間隙を縫い、ティアがグルカナイフを振り抜く!

その形状から、グルカナイフは斬撃に威力を発揮する。

だがローチはその事を本能的に察しているようだった。

ティアの横薙ぎを素早く回避。

直後。

「なっ!」

ティアは驚愕する。

ローチのナイフ、その刀身が射出されたのだ!