Treasure!

やがて。

「コウ!コウ落ち着いて!」

ティアが俺を押さえる。

「もう死んでるわ!それ以上攻撃したら君の拳が壊れるってば!」

彼女に制止されて、俺はやっと冷静さを取り戻した。

…恐怖と戦慄で、完全に我を忘れていた。

これがローチ…エイプの天敵…。

成程…手こずる訳だ。

俺はローチの死骸から離れる。

と、ローチの傍らに何かが転げ落ちた事に気づく。

楕円形の、レモンのような形状のもの。

「これ…」

死骸からグルカナイフを引き抜いていたティアが、それを拾い上げる。

「M26A1破片手榴弾…盗賊団に強奪された筈の古代遺産よ。やっぱりこいつらが盗賊団の正体だったのね」