Treasure!

ティアの意見に俺も同感だ。

他の生物を捕獲して餌にする、肉食の昆虫類の噛み痕によく似ている。

しかし、昆虫にしては噛み痕が大きい。

こんな大きな昆虫、存在するのか…?

そんな事を考えていた時だった。

「うぅぅ…あ…」

全て遺体だと思っていた累々たる屍の中から、呻き声が聞こえた。

まだ生存者がいる!

「彼よ!」

ティアが呻き声を上げた一人のエイプを抱き起こす。

…とはいえ、傷は深い。

長くはもたないだろう。

「どうした?しっかりしろ…ここで何があった?」

問いかける俺。

そのエイプの男は、息絶え絶えに答えた。

「『奴ら』だ…『ローチ』が侵入しやがった…」