やっと北米大陸東端に到着。

この一週間は、秘伝書を読んだり瞑想にふけったりの日々で、まともに体を動かしていない。

何だか無性に組手でもしたい気分だった。

かといって客車内で暴れる訳にもいかず、俺としては悶々とした日々だった。

ティアはいつも持ち歩いている古代遺産に関する専門書を読んだり、この間帝都に送った銃二丁に関するレポートをまとめたりしていた。

旅慣れているせいか、空き時間の使い方が上手いな、と感心したり。

ともかく、そんな快適なようで窮屈な列車旅行もここまで。

ここからは再び徒歩での移動となる。