Treasure!

咄嗟に身を沈め、グルカナイフを回避する俺。

その低い姿勢の俺に、男は膝蹴り!

「く!」

両手で何とか膝蹴りを受け止める。

だがここまでは全て見せ技。

本命は次の攻撃だった。

男は尻尾でグルカナイフを絡め取り、俺の脳天に突き立てようとする!

俺は反射的に後ろに跳ぶ!

「…いい反応だ」

再びグルカナイフを手に持ち替えた男がニヤリと笑った。

…俺は額に僅かにかすめた傷痕を押さえ、構え直す。

尻尾でグルカナイフを操るなんて、考えもしなかった。

相手は思った以上に戦い慣れしている。