Treasure!

舌打ちしながら、男が俺の顔を見た。

…完全に目の色が変わっている。

思い通りに事が運ばず、苛立っている表情だった。

あからさまに伝わってくる殺気。

男の持っているグルカナイフと同等の、若しくはそれ以上の鋭い殺意が、痛いくらいに肌に突き刺さった。

間違いない。

こいつは俺を殺してティアを追い、彼女も殺して古代遺産を奪うつもりだ。

言葉はなくても、男の企みは手に取るように理解できた。

そして同じく言葉もなく。

「!!」

男は斬りかかってきた!

くの字という特異な形状のグルカナイフ、その刃を横薙ぎに振り、俺の首を刈り取りにかかる!