Treasure!

俺は、手の甲を相手に向けるようにして構える。

体の内側は動脈や腱など、重要な部位が多い。

そんな部位を刃物で傷つけられないようにする為の構えだ。

「やる気満々か…気に入らないな、小僧」

グルカナイフを片手に、ゆっくりと男が近づいてくる。

「ティア!走れ!」

俺は叫び、弾かれたようにティアも出口に向かって走り出す。

「逃がすかよ!」

ティアに斬りかかろうとする男。

しかし、俺の水面蹴りによって行く手を阻まれる!

足を払われそうになった男は、体勢を立て直しながら俺との距離をとった。

そうしているうちに、ティアは駐車場から出て行く。