Treasure!

しばらく建物の中をウロウロしていると、ティアが立ち止まる。

「あったわ」

彼女は部屋の入り口のプレートを見上げる。

『銃器保管庫』

どうやらここが目的の場所らしい。

…部屋の扉には、何やらボタンがあった。

0から9までの数字のボタン。

「暗証番号を打ち込むオートロックと呼ばれる仕掛けよ。一種の暗号ね。これが正しく打ち込まれないと、扉は開かない仕掛けなの。もっとも」

ティアが扉を押すと、暗号を入力していないのに扉は開いた。

「電気が通っていないと作動しない仕掛けだから、現在では何の意味もないけどね」

人類文明の名残という訳だ。