Treasure!

俺が朝食を終える頃。

「ご馳走様」

女が席を立つ。

木組みのテーブルに食事の代金を置くと、ずだ袋を担いで女は店を出て行った。

…気になる。

少し時間を置いてから、俺もテーブルに代金を置き、店を出た。

…女と距離を置き、俺は尾行する事にする。

この村で悪質なハンターを追い払う事を仕事とする俺には分かる。

あの女は、ハンターの匂いがする。

遺跡を荒らし、古代遺産を盗掘する三流ハンター。

もしあの女の狙いがこの村の遺跡ならば、少し痛い目に遭ってもらう必要があった。