「お母さん!何で起こしてくんなかったの?!」

「ちゃんと起こしたでしょ?アンタが起きなかっただけ!」

無茶苦茶なことを言うアタシに呆れたようにため息をつく。

「夕佳、ごはんは?」

「いらないッ!お弁当どこ?」

「そこにあるでしょ?」

キッチンから身を乗り出してテーブルを指差す。

「あ、あった!…行ってきます!」

「行ってらっしゃーい」