大空で駆ける

女子のお目当てはやっぱり

紺崎争介。

一気に彼の机の周りは女子に埋め尽くされた。

「うわ−、あれじゃ帰れないじゃん」

アタシは他人ごとのように呟いた。
しかし
いきなり千尋が足を進めた。
向かう先にあるものは

紺崎争介の席?!

アタシはただ呆然と見ていた。