大空で駆ける

休み時間になると紺崎争介の周りには女子の集団が押し寄せていた。

「紺崎争介、人気だね」

ジュースを飲みながらアタシが呟いた。

「お−、やばいなアレは」

千尋は相変わらずうちわを手放せないで
自分を扇ぎながら呟いた。

「今までは千尋だったのに…
女子って現金」

「お前も女子だろ」

……確かに−