スーッと今までにないような
冷たい風が通った
「夕佳」
後ろから声がして
振り返ると、争介が立っていた
「……争…介?」
「なに泣いてんだよ」
苦笑がちに困ったような笑顔を見せる争介に胸が高鳴った
「何で…いるの?」
「……………
おまえの声が聞こえたから」
え?
アタシの声?
「どういう意味?わかんないよ」
首を傾げるアタシの後ろを指差し、争介はいきなり真面目な顔になった
アタシはゆっくり争介が指差した方向を振り返った
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…