静かに訪れた運命の出会い
小さく
かすかに動き始めた命の鼓動

それは
まだまだ子供だったわたしが
“母”になる瞬間だった


神様はなぜ
わたしを
えらんだのかなぁ…?




自分の殻から抜け出せず

自分を出すことも出来ずに
勝手に大人になった気でいた幼稚のわたしが…


ママになる……?




そんな弱気になってると
あなたの小さな体が



【頑張れ!負けるな!!】



そう訴えてるかのように小さな足で蹴っ飛ばしてきた


恥ずかしいな…



そっと
お腹をさすり“母”へと変わる自分を感じていた



何度語り掛けただろう

何度あなたを愛しく思う気持ちで心溢れただろう


何度も何度も……


泣いて 笑って 怒って


すべてがあなたとの時間だったね

あなたには隠し事なんかできないな


すべてお見通し



参っちゃうなぁ……






今じゃ、わたしを見つめる瞳が2人になって




『ママ、大好き!』




そう言って抱き締められたら


それだけでママ最高に幸せなんだぁ


この日々絶えない
2人の笑顔があるから

これ以上のものはないよ


永遠の宝物を
手に入れたわたし





大好きだよ……

そう言って今日も


2人の寝顔を見ながら


明日の時間



安らかなひとときを