「あっあの!さっき言ってた『お礼』って何??」



『さあね。そんなに知りたきゃお前のヘッドムービーメーカーを巻き戻ししたら分かるんじゃね?大体お前の御父さん、御母さんから『紗希!!ちゃんと相手の話を聞いてから相手に言いたこと言いなさい!!』って言われてんだろ?』



やめてぇ!!私の弱点を暴かないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!



「あっ、あのさ!何か段々話ずれてない?」



生人は眼鏡を外し、私の顔の近くでこう言った。



『紗希ちゃんはお子ちゃまでちゅね!!じゃあさよなら!自称女子中学生ちゃん』



と言って生人は部屋から出て行った。



「な、な、な、何なのよ!!!!私は、私は、。。。」



何も言えない私だった。