ごめんね?直人。


好きだけど・・・まだ、覚悟がないの・・・


・・・・・・『覚悟がないの・・・』とか、あたしのキャラじゃなーーーーい!!!!


いっっやーーーーー



あぁぁぁぁ、吐きそう。



あたし、キモい。



「それが男の子の正しい意見よ。」



千絵子は鏡を見ながら言った。


「――っっ!!千絵子!」


「何よ。本当の事でしょ~?普通の人なら、三ヶ月も待てないわよ~」



そっそんなことないよ・・・


直人は、待ってくれてるもん・・・


「直人君、待ってくれてるんじゃなくて、どっかで、はけ口作ってンじゃないの?」


・・・はけ口??



「何それ??」


千絵子はため息混じりで言った。


「だーかーらー、あの中の誰かともうシてるんじゃないの?」


・・・シてる??


「シてるって??」


千絵子は、呆れたように言った。


「君の彼氏に聞いてみな・・・」


「・・・??」


あたしの頭の中は放課後までそのことでいっぱいだった。


「愛ちゃん!帰ろう!!」