「…で?改まって何?」


あれから30分後。

あたしは今裕太の部屋にいる。


迎えに来た時から、裕太はあたしの顔を見ようとはしない。

俯いて、言葉を発そうともしない。




「…用がないならあたし帰るよ?」

「……果枝、」


帰ろうと立ちあがった瞬間に、裕太がぼそぼそと喋りだした。

軽くため息をつきながら、再び元の位置に座り直す。


あたしが座り直すのを見届けてから、裕太は口を開いた。




「…何?」

「…、お前さ、社会人と付き合ってるの?」

「え、…」