「うん?」 「その、聡は…さ?」 「うん。」 「えっと…、く、薬指に…」 「薬指?」 「……結婚指輪してないのかなぁ、なんて…」 沈黙。 …やっぱりこれは聞かない方が良かったかもしれない。 いくら気になっていたとはいえ、さすがに。 初めて出会った日から今日まで、1度も聡が指輪をしているのを見たことがなかった。 だから聡に言われるまで、聡が結婚していたことにも気付けなかったのだ。 …でも、これはさすがにマズかったかな。