『ガサッ』


いきなり聞こえた後ろの茂みからの音で我にかえる。

…誰か来る。




「っ、あれ、人がいる…?」


薄暗い電灯と月明かりに照らされて、現れたのは普通のサラリーマン、に見える男性。

若い。

よく見えないけど。多分。




「? …て、君女子高生?!」

「え、」


言われて思い出した。

そういえば、制服を着ていたんだっけ。




「こんな暗い所にいたら危ないから早く帰りな?」


…子供扱い?