「いったぁー…。聡さんひどーい」 「果枝ちゃんがからかうからっ、」 相変わらず真っ赤な顔をしたまま聡さんは必至にあたしに講義してくる。 いつも余裕があって、大人な聡さんとは思えない。 今の聡さんは本当に年上かも疑わしいくらいだ。 「…あたしのせいですか?」 そんな聡さんをもう少しからかってみたくて、落ち込んだ表情を浮かべてみた。 「え、…いや、その、」 案の定、あたしの表情を見て困惑…というかうろたえてる。