【完】宛先不明のラブレター



自問自答しているときに、果枝がいきなり立ち止まって俺を見た。




「…、なに?」


なるべく動揺を悟られないように言葉を発した。

…心臓が飛び跳ねた。




「親にちょっと連絡するね」

「え、あ、うん」


果枝はさらりとそう言って携帯を取り出し、メールを打っていた。


…3年前に見たときのように、相変わらずずメールを打つスピードは速かった。

その様子を思わずじっと見ていると、メールを送信し終わったらしい果枝は俺を見て少し苦笑いをこぼした。