【完】宛先不明のラブレター



星空を見たときは、次の日の朝には果枝が目の前からいなくなってしまうなんて、思いもしなかったけれど。




…そんなことを思いながら上を見つめていると、キラっと上で何かが光った。


どくん、と心臓がはねる。

次の瞬間にはまるで光に誘われるように俺は上へと足を進めた。