【完】宛先不明のラブレター



俺は、きっとあんな出会い方をしなくても、…例えば街ですれ違っただけでも、きっと果枝に惹かれていた気がする。


それが“運命”だと、思う。

俺は、果枝を好きになる“運命”で、それは“必然”だった。


…まぁ、他人から見れば、浮気を正当化しようとしている言葉にしか、聞こえないと思うけれど。




「…運命の相手を言うなら、“あの子”だと思う。でも、運命だから茉莉と別れるわけじゃない。たとえ運命でも、俺が浮気をしたのは事実だし、許されるものじゃないと思ってる。」

「……」