【完】宛先不明のラブレター



目の焦点が合っていない。

呆然としていて、状況が飲み込めていないようだった。


…俺も、まさか茉莉に別れを告げることになるとは思っていなかったけど。




でも、このまま茉莉と夫婦をしていても、俺は茉莉を幸せにしてやれないから。

だからせめて、俺から解放してあげないと。


…いつのまにか俺に依存していた、茉莉を。

同じように茉莉に依存していた、俺から。




「…や、だ…今日は、エイプリルフールじゃ、ないよ…?」

「冗談でこんなこと言わない。 本気だよ、茉莉」