俺の頭は、妙に冷静だった。 どうすれば果枝の存在を頭から消せるかを、無理矢理導き出していた。 「っあ、さと、る…っ!」 「っ、茉莉、…茉莉、茉莉、」 甘美な声とベッドの軋む音、そしてイヤラシイ水の音と肌がぶつかり合う音が部屋中に響いていて、俺の耳にも否というほど届いていた。 何度も何度も、茉莉の名前を呼んでいた。 気付けば、あの日以来、初めて茉莉と体を重ねていた。