【完】宛先不明のラブレター



それならせめて、永遠の愛を誓った茉莉だけは、俺の手で幸せにしてやりたい。

こんな俺を好きでいてくれる茉莉だけは、俺が幸せにしなくちゃいけない。


…それが今俺のするべきことだって、果枝と別れたあの日に、すでにハッキリしていたのに。




当り前のように過ぎていく、日常。

…世界は、色を取り戻さない。


カチ、カチ、と時計の進む音だけが、やけにリアルに俺の耳に届く。




どうすれば、元通りになるのだろうか。

どうすれば、茉莉だけを見ていられるのだろうか。


…どうすれば、果枝を思い出に出来るのだろうか。