…果枝の全てを初めて見る男になれて、果枝に選ばれて、嬉しかった。 同時に、果枝の身体にこれでもかってくらい、俺を刻み込んで忘れないようにしようと思った。 唇を離し、首筋に吸い付く。 果枝の肌に、赤い華が散りばめられていく。 …果枝の声を聞きながら、きっともう果枝を抱くことは出来ないだろうなと感じていた。 最後になる、というより、きっと機会がない。 機会がないからと言って、果枝をあの高台の広場にあるベンチの上で抱くつもりも、ない。