【完】宛先不明のラブレター



…なのに俺は、そんな茉莉に冷たくすることしか出来ない。

茉莉の気持ちを嬉しく思うのと同時に、重く思う。

俺は、茉莉にそんな風に愛される資格なんてないのに、と思ってしまう。




「…そんな顔しないで。 ごめん、最近聡が冷たい気がして、寂しくて…わがまま、言っちゃったね。」

「…俺、冷たかった?」


茉莉の言葉が胸に響く。

…冷たくしていると実感があるのは、病院に茉莉が来たときだけだった。


けど、どうやら俺は無意識のうちに茉莉に冷たくしていたらしい。