【完】宛先不明のラブレター



「患者さんの邪魔になるから来るな、って?」

「…、」


俺が立ち止まって発した言葉に、茉莉は驚くわけでもなく、怒るわけでもなく、少し悲しそうに笑いながらそう言った。

そんな茉莉を見て、俺は言葉を詰まらせた。




「昼休みにちゃんと来たのに、」

「茉莉、」

「…わかったわよ。 そうね、届けにくることは許してくれたもんね。それ以上は望んじゃだめだよね」

「……」