「聡さ「じゃあ、『聡さん』は禁止ね。」

「…え、」


俺がそう言うと、果枝は困ったように表情を歪めた。




…でも、やっぱり『さん』付けをやめてもらうことは、ゆずれない。

果枝に、『聡』って、呼んでほしい。




「わかった?」

「…うん。」


果枝の返事に俺は笑って、果枝の唇に唇を重ねた。