「…聡、」 唇が離れ、熱っぽい潤んだ瞳で俺を見てくる茉莉の言いたいことはすぐにわかった。 「…ご飯食べて、お風呂に入ったらね。」 「焦らすんだ、意地悪」 「俺、茉莉の作った美味しい夕食が食べたいな」 「…もうっ、」 けれど、すぐに茉莉の願いを叶えることはしなかった。 今までなら、確実にこのまま後ろに見えるベッドに直行だったと思う。 いや、絶対そうしていただろう。