【完】宛先不明のラブレター



「聡さん…?さっきから何言っ「俺は、今更やりなおしのきく立場には、もういないから」


空に向けていた視線を、果枝ちゃんに移した。

視線が絡み合う。


果枝ちゃんの視線が、俺の瞳の奥を探る。

俺の真意を、探している。




「…言ってる意味が、よくわかんないです」


定まらなかった視線をぴたり、と固定して、果枝ちゃんは言った。




「そのままだよ。果枝ちゃんが俺を嫌いになってくれればいいと思った。 だから、わざと君が嫌がるようなことを言った。…それだけ。」

「なんで…?」