【完】宛先不明のラブレター



果枝ちゃんが、俺の『好き』という言葉を、どう受けとめたのかはわからない。


…これ以上、果枝ちゃんの気持ちを否定するわけにはいかない。

俺も、正面から向き合わなければいけないんだ。




「妻を、愛してる。妻…茉莉を、一生愛すと約束した。」


そこまで言って、俺は果枝ちゃんの顔に触れていた手を離して、空を見上げた。


…情けない。

空を見上げていなければ、涙がこぼれそうだなんて。