笑顔で彼女に約束した、嘘偽りない本心から出た言葉。 茉莉も、嬉しそうに応えてくれた。 無事に2人とも国家試験に合格して、春からは社会人の一員になることが決まっていた。 …茉莉とは、別々の道に進んでいく。 けれど、不安はなかった。 俺の隣を、これから先も歩いてくれるのは、一緒に歩くのは茉莉だと、決まっていたから。 家に帰れば、一緒にいれるとわかっていたから。 俺は、幸せな気持ちのまま、社会人生活をスタートさせた。