【完】宛先不明のラブレター



「一応男だから、100%保証は出来ないので」

「……」

「嫌なら帰ればいいよ」


明らかに表情が濁ったであろうあたしを見て、ふ、と笑った彼に気付いて、からかわれた、と思った。

…悔しい。




「…高野さんは、なんでここに来たんですか、」

「ふはっ、」

「な、なにっ、」

「俺の名前、教えても言わないと思ってた。 君、俺に子供扱いされるの嫌みたいだったから」