天使様がもう、これほどはないという微笑を浮かべた。


あー。
その顔だけならねぇ。
オレ、素直に頷けそうですが。

そのお顔に、似つかわしくない横暴な言葉の数々。


オレ、どないしよ。


でもねぇ。


『命令』どおりにしないと。
オレ、半分殺されるってことだからな。


痛いのも。
死にかけるのも。



やっぱ、パスだわ。



「りょーかい」


オレは天使様を見ないように、テキトーに返事をする。


ま、ティラミスなんてもの。
どっかで買ってくればいいんだしな。
それをさ、100均とかで買った器に移しかえればいいじゃん。

だって。
そうしたら、オレが作ったとか、そうじゃないとか。

絶対にわかんないじゃん。


オレ、天才。