14日。

今日はオレの『生死』を分ける運命の日。

って言ってもさ。
とりあえずは『半殺し』だし。
『三途の河』の『岸辺』までだって言ってたから。

一瞬『死ぬ』くらいのもんだけど。


合格点を全員にもらわねーと材料費『1万円』支払いっていう。
覆面たいやき屋店主のあれはまさに『生死』を分けるっていうか。


まー。
とにかく。
やれるだけのことはやった。


出来た量にびっくりしたけど。


初めてにしては上出来だった。


試食に来た与一郎じーちゃん曰く。


『美味』


らしいからな。


っていうか。
あのじーさん幽霊は。
なぜ食べることができんだろうか?

いつも疑問で仕方ないが。
どうやらスーパー霊魂は訳が違うとかで。


もはや深く考えるのはやめちまった。


つーわけで。

オレは出来上がった小さいココットを3つ。
100均で買った小さいラッピング袋に入れて持ち歩き。

条件のお三方が待つたいやき屋に向かってる。


すれ違う女子が好奇の目でみるのが痛いが。

そんなこと言ってる場合でもなし。