頭がボーッとする…
思考が追いつかない

『んー!!んー!!』

苦しい―!!苦しい―!!
そう心の中で叫びながら,健ちゃんの腕を掴む

だけど…
健ちゃんは離してくれない気付いてるよね?
涙目になりながら必死に離れようとする

『んんッ!!!死ぬッ・・・』

必死に訴えると
健ちゃんはやっと離れてくれた

『・・・ん』

『はッ・・ケホッケホッ!!』

『全く。史哉はこんなのもダメなの?まぁ,キスで死んでもらっちゃ困るけどさ』

『どういう意味・・・?』

『史哉には僕が決めたやり方で死んでもらわなきゃいけないからねぇ♪』

え―?
どういう事?死んでもらうって何?

『健ちゃん?死んでもらうって・・どうゆう意味・・・?』

『え?そのまんまだよ?言っとくけど,史哉が約束破ったんだからね?』

『えっ!?そんな事・・・』

『約束してないとは言わせないよ』

『―ッ!?』

またあの目だ
優しさなんて少しも見えない
冷たい冷たい目

『でも…』

どうしよう…
全く記憶にない
約束って何だっけ
約束…約束…健ちゃんとの約束は…

『あっ!!!』

―思い出した―