「今日、いいホテル予約しといたから。」





そんな軽い言葉で始まる私の一日。




学校へ行って帰って来て着替えて

見知らぬ男と豪華なホテルへ行き

男の欲望に付き合い帰る――。





毎日それの繰り返し。




別にやりたい訳じゃない。
ただ付き合ってあげてるだけ。




あっちが飽きるまでやればいいし

終わったら帰ればいい。




だからっていって「また明日ね」なんて

愛想の言い事言わない。



いつも部屋を出る時は「じゃあね」で

すます。




もう二度と会わないから。


一晩一緒に寝たからって

次の日もやる、なんて勝手に

彼氏面されちゃたまんない。



私は誰のものにもならない。

この先もずっと――。




人を真剣に愛するなんて

私の人生の中では必要ないんだもん。



だって私は生まれた時から
一人だから。




このまま死ぬまでずっと一人。